
こんにちは!旅と、機能美あふれる道具を愛する「ある」です。
旅の準備は、持ち物リストやパッキング術も大切ですが、そのすべてを受け止める「スーツケース」選びこそが、旅の快適さを左右する最も重要な要素だと、僕は考えています。
スーツケースは、単なる荷物を運ぶ箱ではありません。旅の始まりから終わりまで、あなたと行動を共にする「最高の相棒」です。決して安い買い物ではないからこそ、デザインだけで選んで後悔したり、安さで選んで旅先で壊れてしまったり…といった失敗は絶対に避けたいですよね。
今回は、バッグやガジェットに並々ならぬこだわりを持つ僕が、後悔しないスーツケース選びの全知識を、「サイズ」「素材・フレーム」「重要パーツ」「ブランド」という4つのステップで、徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたも自分にとって最高の相棒を見つけるための、確かな知識と目を持っているはずです。
【ステップ1】旅のスタイルを決める「サイズ」の選び方
スーツケース選びの最初の、そして最も重要なステップが「サイズ」選びです。よく「〇泊用」という目安が使われますが、僕は「旅の目的」と「利用する航空会社」も合わせて考えるべきだと思っています。
サイズの目安と選び方のポイント
一般的に、容量1Lあたり1泊分と言われますが、これはあくまで目安。お土産をたくさん買うのか、着替えをどれくらい持っていくのかで、必要な容量は大きく変わります。
機内持ち込みサイズ(〜40L):1〜3泊の国内・弾丸旅行に
- メリット: 到着空港で荷物が出てくるのを待つ必要がなく、すぐに移動を開始できます。ロストバゲージのリスクもゼロ。弾丸旅行のように、時間を1分でも無駄にしたくない旅では最強の選択肢です。
- デメリット: 容量が限られるため、パッキングには工夫が必要。液体物の持ち込み制限(100ml以下の容器に入れ、合計1L以下のジッパー付き透明袋に入れる)もあります。
- こんな旅に: 週末の国内旅行、アジア圏への1〜2泊の弾丸出張など。
S〜Mサイズ(40〜70L):3〜5泊の旅行に
- メリット: 最も汎用性が高く、多くの人にとって最初の1台としておすすめできるサイズです。帰りにお土産が増えても対応できる、程よい容量が魅力。
- デメリット: 当然ですが、機内持ち込みはできません。
- こんな旅に: 少し長めの国内旅行、台湾や韓国、グアムなど近場の海外旅行。
M〜Lサイズ(70〜90L):5〜7泊以上の長期旅行に
- メリット: 1週間程度の欧米旅行でも、着替えやお土産を十分に収納できます。家族旅行で荷物を一つにまとめたい場合にも活躍します。
- デメリット: スーツケース自体が重くなり、取り回しが少し大変になります。
- こんな旅に: ヨーロッパ周遊、アメリカ横断、ハワイへの家族旅行など。
Lサイズ以上(90L〜):2週間以上の長期滞在・留学などに
- メリット: 圧倒的な収納力。冬のかさばる衣類や、大量の買い物を計画している場合でも安心です。
- デメリット: 非常に大きく重いため、移動の負担も最大級。航空会社の無料受託手荷物の重量制限(多くのエコノミークラスで23kg)を超えやすく、追加料金が発生するリスクが高まります。
- こんな旅に: 長期留学、海外赴任、世界一周旅行など、特別な目的がある場合。
【ある流ポイント】
「大は小を兼ねる」と言いますが、スーツケースに関しては必ずしもそうではありません。大きすぎるスーツケースに荷物がスカスカの状態だと、移動中の衝撃で中身が動き回り、荷崩れや破損の原因になります。旅の規模に合った「ジャストサイズ」を選ぶのが、スマートな旅人の鉄則です。
最重要!航空会社の規定を必ずチェック
特に機内持ち込みサイズや、LCCを利用する場合は注意が必要です。サイズ(3辺の合計)や重量の規定は航空会社によって異なります。事前に利用する航空会社のウェブサイトで確認し、超過料金を取られることのないようにしましょう。
【ステップ2】印象と頑丈さを決める「素材」と「フレーム」
スーツケースの見た目や耐久性は、主に「素材」と「開閉部分の方式」で決まります。それぞれの特徴を理解し、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
ハードケース vs ソフトケース 徹底比較
まず、ボディが硬い「ハードケース」か、布製の「ソフトケース」かという大きな分かれ道があります。
項目 | ハードケース | ソフトケース |
---|---|---|
耐久性 | ◎(衝撃に強い) | △(刃物には弱い) |
防犯性 | ◎ | △ |
防水性 | ○(雨に強い) | ×(水が浸みやすい) |
軽さ | △(やや重め) | ◎(軽量) |
収納性 | △(容量の拡張不可) | ○(多少無理がきく) |
使い勝手 | △(開閉に広い場所が必要) | ◎(外ポケットが便利) |
現在では耐久性や防犯性の観点からハードケースが主流ですが、外ポケットの便利さなどからソフトケースを愛用する人もいます。
ハードケースの主要素材を深掘り
ハードケースと一口に言っても、素材によって特徴は大きく異なります。
- ポリカーボネート(PC): 現在最も主流の素材。軽量で柔軟性があり、衝撃を吸収して凹んでも元に戻りやすい性質を持っています。美しい鏡面仕上げのモデルも多いですが、傷が付きやすいのが難点。有名ブランドの多くがこの素材を採用しています。
- ABS樹脂: ポリカーボネートより硬く、傷が付きにくいですが、その分衝撃で割れやすいという弱点があります。比較的安価なモデルに多く使われています。両方の良いとこ取りをした「PC+ABS混合樹脂」も人気です。
- アルミニウム(ジュラルミン): 圧倒的な堅牢性と、使い込むほどに味が出る独特の風合い、そして何よりそのステータス性が魅力。非常に重く高価ですが、その存在感は唯一無二です。映像機材など、絶対に壊したくないものを運ぶプロの現場でも信頼されています。
開閉方式:「フレームタイプ」と「ファスナータイプ」
ハードケースの開閉方式にも、2つのタイプがあります。
- フレームタイプ: 金属のフレームでガッチリと開閉するタイプ。
- 長所: 堅牢で、歪みにくく、防犯性が非常に高い。パチンと閉めるだけで開閉が楽。
- 短所: やや重くなる傾向がある。強い衝撃でフレームが歪むと開閉できなくなるリスクも。
- ファスナータイプ: 一般的なカバンのように、ファスナーで開閉するタイプ。
- 長所: 軽量で柔軟性があり、衝撃をうまく逃がしてくれます。荷物が増えても、多少無理やり閉めることができます(笑)。
- 短所: フレームに比べると防犯性は劣ります(刃物でこじ開けられるリスク)。防水性も低めです。
【ある流ポイント】
防犯性と機材保護を最優先に考える僕は、頑丈な「フレームタイプ」を選ぶことが多いです。特に海外の治安が気になる地域へ行く際は、安心感が全く違います。一方で、軽さを重視する国内旅行では、柔軟な「ファスナータイプ」も魅力的ですね。
【ステップ3】快適さを左右する最重要パーツ「キャスター」と「ロック」
ボディや素材に目が行きがちですが、旅の快適さを最も左右するのは、実は「キャスター(車輪)」です。ここだけは、絶対に妥協してはいけません。
キャスター性能こそがスーツケースの命
重いスーツケースを引いて長距離を歩く空港や、ヨーロッパの石畳。そんな場面で、キャスターの性能差は天国と地獄ほどの違いを生みます。
- シングル vs ダブルキャスター: キャスターには、1つのユニットに車輪が1つの「シングル」と、2つの「ダブル」があります。断然おすすめなのが、合計8輪のダブルキャスターです。接地面積が増えることで安定性が増し、凹凸のある道でも驚くほどスムーズに走行できます。
- 静音性: 早朝や深夜の住宅街をスーツケースを引いて歩く時、ガラガラという騒音は非常に気を使いますよね。静音性に優れたキャスターは、そんなストレスを解消してくれます。日本の「HINOMOTO(日乃本錠前)」社製のキャスター(特に”Lisof”という素材)は世界的に評価が高く、多くの国産ブランドが採用しています。これは一つの品質基準になります。
- キャスターストッパー: 電車内やバス、坂道などで、スーツケースが勝手に転がっていかないように固定できる機能です。手で押さえておく必要がなく、非常に便利。一度使うと、これなしのモデルには戻れなくなります。
ロックシステムを理解する:TSAロックは必須
- TSAロックとは?: 現在、アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)への旅行では、テロ対策として空港の運輸保安局(TSA)職員が荷物の中身を検査することがあります。TSAロックが付いていない鍵付きのスーツケースは、鍵を壊されて検査される場合がありますが、TSAロックであれば、職員が持つ専用のマスターキーで開錠・検査してくれるため、鍵を壊される心配がありません。アメリカ旅行の際は、もはや必須の機能です。
- 鍵式 vs ダイヤル式: 鍵を持ち歩くのが面倒な方は「ダイヤル式」、暗証番号を忘れるのが不安な方は「鍵式」と、好みで選んで問題ありません。
【ステップ4】旅の相棒となる「ブランド」を知る
最後に、代表的なブランドとその特徴をご紹介します。ブランドの背景を知ることで、スーツケース選びはさらに楽しくなります。
- RIMOWA(リモワ): ドイツが誇る、機能美の象徴。アルミニウム製のクラシックなモデルは、世界中のトラベラーの憧れです。その堅牢性と、使い込むほどに刻まれる傷や凹みが「旅の勲章」となる、所有する喜びを感じさせてくれるブランドです。
- Samsonite(サムソナイト): 100年以上の歴史を持つ、世界最大のスーツケースブランド。技術力と革新性に定評があり、独自開発の超軽量素材「Curv®(カーヴ)」などを採用したモデルは、驚くほどの軽さと耐久性を両立しています。
- PROTECA(プロテカ) / ACE(エース): 日本の老舗バッグメーカー「エース」が手がけるブランド。先に紹介した高性能な静音キャスターや、便利なキャスターストッパー、気の利いた内装など、日本の「ものづくり」の精神と、ユーザーへの細やかな配慮が随所に感じられます。品質と機能性を重視するなら、間違いない選択です。
- 無印良品: シンプルなデザインと、考え抜かれた機能性のバランスが絶妙。キャスターストッパーや、荷物の増減に合わせて容量を変えられる機能など、ユーザー目線の便利な工夫が盛り込まれていながら、価格は比較的手頃です。
まとめ:最高の相棒を見つけて、最高の旅に出かけよう
今回は、後悔しないスーツケース選びのための全知識を、4つのステップで解説しました。
- サイズ: 旅の目的と日数で選ぶ
- 素材・フレーム: 耐久性と使い勝手のバランスで選ぶ
- パーツ: キャスター性能には絶対にこだわる
- ブランド: 自分のスタイルに合った哲学を持つものを選ぶ
スーツケースは、あなたの旅のスタイルを映し出す鏡のようなものです。そして、あなたの旅を支え、大切な荷物を守ってくれる、かけがえのない相棒です。
この記事で得た知識を元に、ぜひ実際に店舗で様々なスーツケースに触れて、引いてみてください。最終的には、あなたの感覚が「これだ!」と教えてくれるはずです。
最高の相棒を見つけて、素晴らしい旅に出かけましょう!