
こんにちは!
旅とガジェットを愛する「ある」です。
海外旅行の準備で、航空券やホテルの手配と同じくらい重要、いや、僕にとってはそれ以上に重要なのが「インターネット環境の確保」です。
地図アプリでのナビゲーション、翻訳アプリでのコミュニケーション、SNSでの感動の共有、そして緊急時の連絡手段…。今や、海外でネットが使えない状況は、命綱なしで冒険に出るようなもの。
しかし、いざ準備しようとすると、
「Wi-Fiルーター?」「SIMカード?」「最近よく聞くeSIMって何?」
と、選択肢の多さに頭を悩ませていませんか?
ご安心ください。年間30回以上、様々な国へ飛ぶ僕が、これらの方法をすべて徹底的に使い比べました。
この記事では、それぞれのメリット・デメリットを解剖し、あなたの旅のスタイルに合った「正解」を見つけるお手伝いをします!
まずは3つの選択肢を知ろう!それぞれのメリット・デメリット
海外でインターネットに接続する主な方法は、大きく分けて3つ。それぞれの特徴を理解することから始めましょう。
昔ながらの安心感「Wi-Fiルーター」

海外用のWi-Fiルーターをレンタルし、それを持ち歩いて自分のスマホやPCを接続する方法です。グループ旅行の定番ですね。
- メリット:
- 設定が非常に簡単。 ルーターの電源を入れ、記載されたパスワードを入力するだけ。
- 複数人・複数デバイスで共有できる。 1台レンタルすれば、家族や友人とシェアしたり、スマホとPCを同時に接続したりできます。
- デメリット:
- 荷物が増える。 ルーター本体と充電器を持ち歩く必要があります。
- 常に充電が必要。 ルーターのバッテリーが切れると全員ネット難民に…。
- 受け取り・返却の手間がかかる。 空港のカウンターで手続きが必要です。
物理的な差し替え「海外SIMカード」

現地の通信会社の回線が使えるSIMカードを購入し、自分のスマートフォンのSIMカードと差し替えて利用する方法です。
- メリット:
- 比較的安価なプランが多い。 特にアジア圏などでは、Wi-Fiルーターよりお得な場合が多いです。
- 荷物が増えない。 スマホだけで完結するのは大きな魅力。
- デメリット:
- SIMカードの差し替えが手間。 小さなSIMカードを入れ替える作業が必要です。SIMピンも必須。
- 元のSIMカードを紛失するリスク。 小さいので、保管には細心の注意が必要です。
- スマホが「SIMフリー」である必要がある。 キャリアで購入したスマホは、事前にSIMロック解除の手続きが必要です。
スマホ内蔵の次世代型「eSIM」

物理的なSIMカードを使わず、スマートフォン本体に内蔵されたSIMに通信プランをオンラインで書き込んで利用する方法。最近のスマホの多くが対応しています。
- メリット:
- オンラインで全て完結。 物理的なカードの差し替えが一切不要。出発前や現地到着後に、Webサイトでプランを購入し、QRコードを読み込むだけで設定が完了します。
- 到着後すぐに使える。 飛行機が着陸した瞬間からネットに接続できます。
- デュアルSIM運用が可能。 日本のSIMも有効なままなので、日本の電話番号での着信も受けられます(通話料はかかります)。
- デメリット:
- 対応しているスマートフォンが比較的新しい機種に限られる。
- 設定に少し慣れが必要。 QRコードの読み込みや設定画面の操作など、初めての際は少し戸惑うかもしれません。
【一目でわかる】海外ネット環境 比較表
項目 | Wi-Fiルーター | 海外SIMカード | eSIM |
---|---|---|---|
手軽さ | ◎(設定が簡単) | △(差し替えが手間) | ○(設定は要確認) |
料金 | △(割高な場合も) | ◎(比較的安価) | ○(プランによる) |
荷物 | △(増える) | ◎(増えない) | ◎(増えない) |
共有可否 | ◎(複数台OK) | △(テザリング要) | △(テザリング要) |
対応機種 | ○(Wi-Fi対応なら何でも) | ○(SIMフリー端末) | △(対応端末のみ) |
【あるこ流】タイプ別・あなたに最適なのはコレだ!
結局、どれを選べばいいのか?僕なら、旅のスタイルに合わせてこう選びます。
グループ・家族旅行なら → 「Wi-Fiルーター」
複数人でネット環境をシェアするなら、やはりWi-Fiルーターが手軽で確実。誰か一人が代表してレンタル・管理すれば、みんなで快適にネットを使えます。PCやタブレットなど、複数のデバイスを使う場合も便利です。
長期滞在・コスト最優先なら → 「海外SIMカード」
1週間以上の長期滞在や、とにかく費用を抑えたいなら、現地の空港などで購入できるプリペイドSIMカードが最も安くなることが多いです。ただし、SIMフリースマホは必須。ある程度、旅慣れた方向けの選択肢と言えます。
手軽さ・スマートさ最優先なら → 「eSIM」
僕が今、最もおすすめしているのがこのeSIMです。
ガジェット好きとして、物理的なSIMの抜き差しという行為自体がもはや過去のものだと感じています。オンラインで数分で契約でき、現地に着いたらすぐに使えるスマートさは、一度体験すると元には戻れません。
【番外編】大手キャリアの「海外ローミング」はどうなの?
最近では、日本の携帯キャリアのプランも進化しています。特にahamoや楽天モバイルなどは、追加料金なしで海外の提携キャリアのデータ通信が利用できる(データ容量の上限あり)ため、非常に強力な選択肢になります。
普段からこれらのキャリアを利用している方は、自分の渡航先が対象エリアか、使えるデータ量はどれくらいかを確認しておきましょう。短期の旅行なら、これだけで十分な場合も多いです。
結論:ガジェット好き「ある」の最終的なおすすめは?
様々な方法を試してきた僕の、現在の最適解はこうです。
メインは「eSIM」。そして、サブ(保険)として「海外ローミング無料の国内キャリア(ahamoなど)」。
この組み合わせが、手軽さ、スマートさ、そして万が一の時の安心感の全てを最高レベルで満たしてくれます。eSIMが何らかの理由で繋がらない場合でも、日本のキャリアのローミングがバックアップとして機能する。まさに計画的な旅にふさわしい、最強の布陣です。
まとめ:ネット環境を制して、海外旅行をもっと自由に
今回は、海外旅行のインターネット環境について、3つの主要な選択肢を徹底比較しました。
あなたの旅のスタイル、期間、予算、そしてガジェットへの習熟度に合わせて、最適なものを選んでみてください。
万全のネット環境を準備することは、海外での情報収集やコミュニケーションの不安を取り除き、あなたの旅をより自由に、より豊かなものにしてくれるはずです。