
こんにちは、「ある」です。
前回の【基本編】では、Googleマップの「リスト機能」「マイマップ」「オフラインマップ」といった、旅行計画の基礎となる機能をご紹介しました。
(まだお読みでない方はこちらからどうぞ! → [【基本編】の記事へのリンク])
さて今回は、Googleマップをさらに深く使いこなし、旅の計画から記録までを完璧にサポートする【応用・裏技編】です。
友人や家族との旅行がもっとスムーズになったり、旅の思い出が自動で記録されたり…。知っているだけで、あなたの旅はもっと豊かになります。さっそく見ていきましょう!
【旅の計画をみんなで!】マップの「共有機能」を使いこなそう
友人や家族との旅行で絶大な効果を発揮するのが、この「共有機能」です。みんなの「行きたい!」を1つの地図に集約し、一緒に最高のプランを作り上げることができます。
「リスト」を共有して、おすすめスポットを募集!
【基本編】で作成した「行きたい場所リスト」。これを仲間と共有してみましょう。
- 共有したいリストを開き、右上にある「共有」アイコンをタップします。
- 「共同編集者を招待」をONにして、共有リンクをコピー。
- そのリンクをLINEやメールで仲間に送るだけ。
リンクを受け取った仲間は、リストに新しい場所を追加できるようになります。「ここも良さそうだよ!」とお互いにおすすめを出し合えば、一人で計画するより何倍も楽しいプランが出来上がります。
「マイマップ」を共同編集して、本格的な計画作り
より本格的な計画を立てるなら、「マイマップ」の共同編集がおすすめです。
- PCで作成したマイマップの左側パネルにある「共有」をクリックします。
- 共有したい人のGoogleアカウント(Gmailアドレス)を追加し、権限を「編集者」に設定します。
これで、複数人で同時に1つの地図を編集できるようになります。役割分担して、「Aさんは観光スポット担当」「Bさんは食事担当」のように計画を進めれば、驚くほど効率的です。
【バーチャル下見】「ストリートビュー」で現地の空気を先取り
これは、僕が旅行計画で絶対に欠かさないプロセスです。「ストリートビュー」を使えば、実際にその場に行く前に、現地の様子を360°のパノラマ写真で確認できます。
旅行計画での活用術
- ホテルの周辺環境をチェック:「写真では素敵だったけど、実際は急な坂の上で大変だった…」という失敗を防げます。最寄り駅からの距離感や、周りにコンビニがあるかなども事前に確認できます。
- 目的地の雰囲気の確認:「この路地、おしゃれなカフェがありそう」「夜は少し人通りが少なくて危ないかも」など、写真だけでは分からない現地の空気感を掴むことができます。
- 駅からのルートをシミュレーション: 特に複雑な構造の駅では、どの出口から出て、どの角を曲がるかを事前に見ておくだけで、当日の迷子を劇的に減らせます。
【あるこ流ポイント】
映像のプロとして、撮影スポットを探す「ロケハン(ロケーション・ハンティング)」にもストリートビューは欠かせません。「この時間帯なら、この角度から光が差して綺麗に撮れそうだな」といったシミュレーションができるのです。
【旅のすべてが記録される】魔法の機能「タイムライン」
旅の計画だけでなく、「旅の後の思い出」を自動で記録してくれる魔法のような機能が「タイムライン」です。
※利用するには、Googleアカウントの「ロケーション履歴」がオンになっている必要があります。プライバシーに関わる機能なので、設定はご自身の判断で行ってください。
「タイムライン」とは?
あなたがいつ、どこを訪れ、どのルートで移動したかを、Googleが自動的に記録してくれる機能です。スマホアプリのGoogleマップで、右上のアカウントアイコンから「タイムライン」を選択すると見ることができます。
旅の記録としての活用法
- 移動ルートと滞在時間の確認:「この日はこんなに歩いたんだな」「あのお店には2時間もいたのか!」など、旅を客観的なデータで振り返ることができます。
- 写真との自動連携: Googleフォトを利用している場合、タイムライン上の訪れた場所で撮影した写真が自動的に表示されます。まさに「地図とアルバムが一体化した、完璧な旅日記」が出来上がるのです。
- 「あの場所、なんて名前だっけ?」を解決: 旅の途中でふらっと立ち寄ったお店や公園の名前を忘れてしまっても、タイムラインを見ればすぐに確認できます。
【知っていると便利】Googleマップの小ネタ・裏技集
最後に、知っているとちょっと便利な小ネタをご紹介します。
- 距離の測定: PC版で地図上の任意の場所を右クリックし、「距離を測定」を選択すると、複数の地点間の直線距離やルートの総距離を簡単に測れます。「駅からホテルまで、歩けるかな?」という判断に便利です。
- 混雑状況の確認: 人気の観光スポットやレストランを検索すると、曜日や時間帯ごとの混雑状況がグラフで表示されます。これを参考に、空いている時間を狙って行動計画を立てられます。
- 片手でズーム(スマホ): 画面をダブルタップし、2回目のタップで指を離さずにそのまま上下にスライドさせると、片手でスムーズに地図の拡大・縮小ができます。
まとめ:Googleマップを育てて、あなただけの旅のデータベースに
【応用・裏技編】、いかがでしたでしょうか。
Googleマップは、単に調べるだけのツールではありません。計画を立て、現地で活用し、そして帰ってきてからは思い出を振り返る。使えば使うほど、あなたの旅の情報が蓄積されていく「あなただけの旅のデータベース」に育っていきます。
さあ、Googleマップを開いて、次の旅の計画と、これまでの旅の思い出の棚卸しをしてみませんか? きっと、新しい発見があるはずです。