
こんにちは、「ある」です。
旅先で出会った息をのむような絶景、楽しそうな友人や家族の笑顔、美味しそうな現地のグルメ。写真で切り取るのも素敵ですが、その場の空気感や臨場感までギュッと閉じ込められるのが「動画」の魅力ですよね。
「でも、スマホで撮ると、どうも素人っぽくなってしまう…」
「後から見返しても、何が撮りたかったのかよく分からない動画ばかり…」
そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
普段、映像制作の仕事をしている僕から言わせてください。特別な機材は必要ありません。 いつも皆さんがお持ちのスマートフォンだけで、旅の思い出は”グッとくる”作品に仕上げられます。
今回は、僕が現場でも意識している、スマホでの動画撮影と編集の「ちょっとしたコツ」を、誰でも真似できるように分かりやすく解説します!
【撮影前が8割】準備で差がつく3つのポイント
多くの人が撮影技術ばかりに目が行きがちですが、実はクオリティの高い動画は「撮影前の準備」でその8割が決まります。
ポイント1:「どんな動画にしたいか」をぼんやりと描く
難しく考える必要はありません。「楽しかった旅の記録」「美しい風景集」「美味しいもの食べ歩きVlog」など、動画のテーマや伝えたい感情を一つ決めるだけです。
テーマが決まると、「このテーマなら、こんな映像が必要だな」と撮るべきものが自然に見えてきます。これが、後々の編集を驚くほど楽にしてくれます。
ポイント2:スマホのカメラ設定を見直そう
お使いのスマートフォンのカメラ設定、一度も見直したことがない方も多いのでは? 以下の2つは必ず確認しましょう。
- 解像度とフレームレート: よく分からなければ「1080p / 30fps」がおすすめです。容量と画質のバランスが良く、扱いやすいです。動きの滑らかさを重視するなら「1080p / 60fps」、最高画質を求めるなら「4K」を選びましょう。
- グリッド線の表示: これをONにするだけで、プロのような構図が簡単に作れるようになります。設定から「カメラ」→「グリッド」を探してONにしてください。
ポイント3:レンズを綺麗にする【最重要】
見落としがちですが、これが一番大切です。指紋や汚れでレンズが曇っていると、どんなに良い景色も台無しに。撮影前には、必ずメガネ拭きなどの柔らかい布でレンズを優しく拭く習慣をつけましょう。これだけで映像のクリアさが劇的に変わります。
【プロが実践】スマホでの動画撮影テクニック7選
さあ、いよいよ撮影です! 以下の7つのテクニックを意識するだけで、あなたの動画は見違えるようになります。
- とにかく手ブレを抑える
手ブレは、動画が素人っぽく見える最大の原因です。両手でスマホを持ち、脇をしっかりと締めて撮影しましょう。壁やテーブルなど、寄りかかれるものがあれば積極的に活用します。 - 「寄り」と「引き」を使い分ける
ずっと同じ距離感で撮るのではなく、風景全体を撮る「引き」の映像と、手元の食事や足元の砂浜、看板の文字などを撮る「寄り」の映像を意識的に撮り分けましょう。この2つを組み合わせることで、動画にリズムと奥行きが生まれます。 - 「構図」を意識する
準備で表示させたグリッド線を使いましょう。被写体を線の交点や線上に配置する「三分割法」を意識するだけで、映像が安定し、一気におしゃれな雰囲気になります。 - カメラを動かしすぎない
多くの初心者がやりがちなのが、キョロキョロとカメラを動かしすぎてしまうこと。まずは1カット5〜10秒程度、カメラを固定して撮ることを基本にしましょう。もしカメラを動かす(パン・チルト)場合は、撮り始めと撮り終わりで数秒静止し、ゆっくりと同じ速度で動かすのがコツです。 - 面白い動きを取り入れる
街の人の流れや雲の動きを早送りで見せる「タイムラプス」や、波が砕ける瞬間や鳥が飛び立つ瞬間をゆっくり見せる「スローモーション」も、スマホの標準機能で簡単に撮影できます。動画の良いアクセントになるので、ぜひ試してみてください。 - 「人」を入れると物語が生まれる
美しい風景だけの動画も素敵ですが、そこに一緒に旅している友人や家族、あるいは自分自身(手元や足元だけでもOK)が映り込むと、一気に「物語性」が生まれます。 - 「音」も大切な要素だと知る
映像だけでなく、「音」も思い出の大切な一部です。波の音、街の喧騒、風の音、鳥のさえずり…。動画を撮る際に、現地の環境音もしっかり録音しておきましょう。編集時に役立ちます。
【編集で激変】初心者でも簡単な動画編集の3ステップ
撮影した映像素材は、編集して初めて「作品」になります。難しそうに聞こえますが、今は無料でも非常に高機能なアプリがたくさんあります。
まずは「CapCut」や「VN」といった無料アプリをダウンロードしてみましょう。
ステップ1:カット編集でテンポを作る
撮影した動画の不要な部分(撮影開始・終了時のブレなど)を大胆にカットしていきましょう。そして、必要なカット同士を繋ぎ合わせます。ポイントは「間」を恐れずに詰めること。テンポの良いカット編集が、視聴者を飽きさせないコツです。
ステップ2:BGM(音楽)を選ぶ
動画の雰囲気を決定づける、非常に重要な要素です。アプリ内の音源や、著作権フリーの音源サイト(YouTubeオーディオライブラリなど)から、旅のテーマに合った音楽を選びましょう。BGMの音量は少し控えめに設定し、現地の環境音が聞こえるようにすると、より臨場感が出ます。
ステップ3:色味を調整し、簡単なテロップを入れる
最後に仕上げです。アプリに搭載されている「フィルター」機能を使って、全体の映像の色味に統一感を出しましょう。これだけでグッとクオリティが上がります。
さらに、「沖縄 1日目」や「美ら海水族館」といった簡単なテロップを入れるだけで、どこで何をしていたかが分かりやすくなり、素敵な記録になります。
まとめ:最高の旅を、最高の思い出に
今回は、スマホ一つで旅動画のクオリティを上げるための、撮影と編集のコツをご紹介しました。
たくさんのテクニックを挙げましたが、一番大切なのは「楽しんで撮影すること」です。楽しかった気持ちは、不思議と映像にも表れます。
次の旅行では、ぜひこの記事のコツを一つでも試してみてください。そして、あなただけの最高の旅を、最高の動画として残していただけたら、僕もとても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!